ここでは、愛媛県の特産品「みかん」の栄養素と知られざる健康効果をご紹介します。
みかんなどの柑橘系全般について漠然と“栄養素はビタミンCが多いらしい”という程度の知識しか持っていない方が多いようですが、みかんの里である愛媛県にお住まいなら、それではいけません。
まして、健康相談に応じるべき職業の看護師ならなおさらです。
愛媛特産のみかんが、どれだけの健康パワーを持っているのか、是非とも、この機会に知っておいて頂きたいと思います。
これを知ったら、きっとあなたも毎日みかんが食べたくなること請け合い!
健康に役立つ知識を提供しつつ、地元愛媛の特産品がもっともっと日本全国に知れ渡ったら良いな~という地域愛も満たしていきたいと、そんなふうに考えております。
圧倒的な抗酸化作用を持ち、活性酸素を撃退してくれると評判のビタミンC。美容・健康を守る栄養素として、あまりにも有名ですね。…しかし、みかんにビタミンCが入っていることくらい、今どき小学生でも知っています。
ここでは、もっと他のビタミンについて深く突っ込んでいくことにしましょう。
脂溶性ビタミンの1つで、遺伝子情報を制御したり、網膜を保護したりと重要な役目を負っています。
細かいことを言えばレチノールという物質だけを指すこともあるのですが、体内に取り込まれることでビタミンAに変換される性質の物質は、まぁざっくりとビタミンAと捉えて構いません。ちなみに、こういったビタミンAに代わる物質全体をプロビタミンAと呼びます。
みかんに入っているのは、そのプロビタミンAのβカロテン。体内にビタミンAに変換され、私たちの健康をまもってくれるのです。
厳密にいうとビタミン様物質の1つであり、ビタミンではないそうです。…が、一応はビタミンの1種と見なして構わないでしょう。血管壁を強く柔軟にしてくれるので、血管の病気を防ぐために役立ちます。正式名称はフラボノイド。
ビタミンAとPはどちらも食物繊維の働きを高める効果があります。消化器官の働きを良くしてくれる繊維質の効果がより高まるわけですから、2重に嬉しいですね。
日本の代表的なみかんである温州みかんに特にたくさん含まれている注目成分がシネフィリンです。
これは同じ柑橘類でもネーブルオレンジなどにはほとんど含まれていないので、温州みかんだけ大きなメリットなんですね。
このシネフィリンと、クエン酸・βクリプトキサンチンなどといった栄養素は風邪予防に高い効果を発揮すると言われています。日頃の健康維持に役立つ成分ですから、是非とも食生活にみかんを取り入れるようにしましょう。
その他、リン・ナトリウム・カリウムといったミネラルも微量ながら含まれていますので、みかんを食べて良いことはあっても、損することは何もありませんよ!
是非とも愛媛みかんを宜しくお願い致します。